第六十九章

ジャック視点

奴らは、俺が来たことに気づきもしなかった。

ムーンライト・パック――かつて誇りをもって歩いた廊下は、今は満月の光の下、偽りの安寧に包まれて横たわっていた。あの日、娘が追放されたのを見届けたのと同じ月。奴らが彼女の恥を囃し立てた、その場に立ち会ったのと同じ月。今夜、月は再び見守るだろう。だが今度は、血を見ることになる。

俺は木立の縁で身を低くし、背後にはならず者どもが影のように散っていた。追放で鍛えられ、逃げた先々の群れで傷を刻まれてきた男と女が三十。俺の軍勢。今の家族だ。ムーンライトの壁の匂いが鼻腔を焼く――杉の香り、新しい雨、そして鉄。それは本来、俺を落ち着かせるはずだっ...

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